海外ニュース


 欧州環境庁、循環型経済へ向けた製品設計の方法を分析

発表日:2017.06.06


  欧州環境庁(EEA)は、循環型経済に向けた製品と関連サービスの設計に関する報告書を公表した。現在の製品設計は、「生産‐使用‐廃棄」の生産モデルに基づいており、廃棄物や炭素排出の増加を招いている。材料を効率的で持続可能な方法で使用する循環型経済では、炭素排出や製品ライフサイクルを通じた環境影響の軽減が可能である。報告書では、環境影響の少ない製品とサービスの革新的設計等を促すことで、製品を再使用・修理・再生利用する能力を高めることが、環境と経済に大きな利益をもたらすと強調。具体的に、新たな製品生産・消費の動向(複雑化した製品設計と機能、モジュラー設計、付加製造による現地生産等)の資源循環性を分析した。たとえば、3Dプリンタは交換部品の製作等が可能で製品の修理を促進するが、一つの製品に複数の素材が使用された場合、再生利用の妨げになる可能性もあるという。現在、動向の全体像が明確でなく、循環型経済に向けた有望な活動を主流化するガバナンスを効果的に行うには、更なる知見が必要だと指摘している。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 ごみ・リサイクル 環境総合
キーワード 欧州環境庁 | EEA | 再使用 | サービス | 製品 | 再生利用 | 環境影響 | 資源循環 | 循環型経済
関連ニュース

関連する環境技術