アメリカ国立科学財団(NSF)とアメリカ国立衛生研究所(NIEHS)は、海洋沿岸及び五大湖の有害藻類ブルームや病原体などが人間や他の生物に及ぼす影響を調査する研究所及び研究プロジェクトに対し、総額3000万ドルを助成すると公表した。これらの助成対象の中心となる研究テーマは次の4つである。1)有害藻類等の毒素を取り込んだ場合の慢性疾患(心不全、腎臓病、糖尿病等)の罹りやすさに及ぼす影響、2)環境中の複数の毒性物質(藻類毒素、金属類、内分泌かく乱物質、医薬品、残留性有機汚染物質等)を慢性的に少量取り込んだ場合の影響、3)魚類の疾病と有害藻類ブルームとの関係、4)人間が藻類毒素を取り込んだ場合の疾病発生との関係。NSFによれば、2018年にメキシコ湾岸沿いに広がった赤潮では、何百万もの魚類が死に、地域住民の健康が脅かされ、観光業も打撃を受けた。こうした有害藻類による被害は全国で年間推定 5000万ドル相当に達するという。両機関は、健康被害を防ぐために海や湖と人間の健康との関係を確かめる必要がある、としている。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 水・土壌環境 |
キーワード | アメリカ国立科学財団 | 五大湖 | 健康被害 | 有害藻類ブルーム | アメリカ国立衛生研究所 | 海洋沿岸 | キシコ湾岸 |
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