アメリカ国立科学財団(NSF)が資金提供した研究により、道路用塩と他の汚染物質の組み合わせによる淡水域の塩害が、生態系バランスに影響を与えるとともに飲料水を汚染する可能性があることが明らかになった。この問題は、道路用塩に加え肥料や下水などの塩汚染源により引き起こされ、塩化ナトリウムだけでなく水に溶けているすべてのイオン性塩が塩汚染の一因となっている。同研究は、道路塩が水路の生態系に与える影響について理解を深め、環境とインフラに対するリスク要因を詳細に説明するものである。研究チームは、「淡水塩類化症候群(Freshwater Salinization Syndrome)」という造語を作ったほか、塩害の5段階評価や採点表など、河川における塩害の進行を特定し、追跡するシステムを開発した。有害なレベルを診断し、問題を解決するためのガイドラインを開発するために、環境悪化を表す「塩類化症候群」をシステムレベルの観点から見る必要がある。
情報源 | アメリカ国立科学財団(NSF)ニュース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ国立科学財団(NSF) |
分野 | 健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 生態系 | アメリカ国立科学財団 | 河川 | 汚染物質 | 飲料水 | 塩害 | 淡水域 | 道路用塩 | イオン性塩 | 淡水塩類化症候群 |
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