欧州議会・欧州理事会・欧州委員会の三機関、発がん性・変異原性指令への5物質追加案に暫定合意

発表日:2019.01.29

欧州委員会は、労働者の発がん性物質曝露を防ぐための発がん性・変異原性指令(指令2004/37/EC)の規制対象として化学物質5種を追加することに欧州議会、欧州理事会と暫定合意したと発表した。追加されるのは、カドミウムとその無機化合物、ベリリウムと無機ベリリウム化合物、ヒ酸とその塩、無機ヒ素化合物、ホルムアルデヒド、4,4'-メチレンビス(2-クロロアニリン)(MOCA)で、関係する産業は広く、カドミウムの製造・精製、ニッケル・カドミウム電池の製造、亜鉛や銅の精錬、衝撃メッキ、鋳造等からプラスチック、リサイクル、実験施設、保健医療に及ぶ。合意内容は、欧州理事会常任代表委員会の承認の後、欧州議会で採決され指令に反映される。指令の修正は今回を含め過去3回合意され、1回目は指令(EU)2017/2398として成立、2回目は審議中で、現在合意下にある規制対象物質は27種である。EUにおいて労働関連の死亡の原因の53%ががんであり、今回の合意は、2017年の「欧州社会権の柱」宣言にある労働者の健康と安全への権利の理念にも沿うものである。

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