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 アメリカ環境保護庁(EPA)、環境中化学物質の毒性試験における革新的プログラム「ToxCast」のフェーズ1の化学物質を発表

発表日:2007.08.02


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、環境中化学物質の毒性試験における革新的プログラム「ToxCast」のフェーズ1として、有毒とみなされる340種類の化学物質を発表した。「ToxCast」は、化学物質から人間や環境を守るための基準となる情報をより効果的に得るために、毒性試験を優先度に応じて3つのフェーズに分けている。フェーズ1では、100台に及ぶ高性能コンピュータを用いた高速処理のバイオアッセイ(生物を用いた毒性評価法)により試験が行われ、化合物の化学特性を既知の有毒物質のデータと比較することで有害性を予測する。フェーズ1は2008年中にとりまとめられ、「ToxCast」のウェブサイトに公開される予定。フェーズ2では、より大規模で多様な化合物の集合を扱い、フェーズ1で定義された予測される毒性パターンを検証する。フェーズ3では、数千もの環境中化学物質に対象を広げ、それらの毒性を瞬時に試験することで、科学的知見に基づく意思決定が可能になる。EPAは化学物質の毒性試験において新時代を迎えるという。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質
キーワード バイオアッセイ | 化学物質 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 毒性評価 | 毒性試験
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