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 ドイツ連邦環境庁、2050年までに気候中立を実現するシナリオを公表

発表日:2019.11.04


  ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2050年までに気候中立と資源消費70%削減を実現するシナリオを検討した「RESCUE」研究の結果を公表した。このシナリオでは、2050年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で97%削減できる。これには脱石炭の2040年までの達成、高効率技術の導入、耐久性に優れ修理可能な製品の優先利用が重要となる。さらに持続可能な農林業管理によって土壌や森林の炭素吸収量を増やせば完全な気候中立を達成できる。全分野におけるエネルギー効率化によって最終エネルギー需要は2015年の約2500テラワット時(TWh)から2050年には1100TWh時未満にまで削減できる。電力供給に占める再生可能エネルギー率は2030年に86%、2040年に97%に達する。国内移動の中心を飛行機から鉄道など陸上輸送手段に移行し、都市部では徒歩や自転車、公共交通やカーシェアリングの利用増により2050年までに車を所有する方が珍しくなり、食品ロスの回避、食の地産地消化、肉の消費量減少を促す必要がある。

情報源 ドイツ連邦環境庁(UBA) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境庁(UBA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 再生可能エネルギー | 温室効果ガス | ドイツ連邦環境庁 | エネルギー効率化 | 気候中立 | 資源消費 | RESCUE | 脱石炭 | 持続可能な農林業管理 | 炭素吸収量
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