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 アメリカ海洋大気庁、危険なほどの高湿度な暑さは予想よりも数十年早く起きつつあると報告

発表日:2020.05.08


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)の研究によると、いくつかの場所ではすでに人間の生存限界を超える暑さが発生していることが明らかになった。同研究では、気温と湿度のデータをもとに「湿球温度」指標を用い、これまでで最も厳密な分析が行われた。人間の生存限界の暑さは湿球温度で35℃とされているが、5万人以上が死亡した2003年の欧州の熱波、および700人以上が死亡した1995年のシカゴの熱波の湿球温度はそれぞれ、26℃、29℃であった。1979年から2017年までの世界のデータを調査したところ、湿球温度が31℃を超えた事例が7,000回以上、33℃を超えた事例が250回以上発生していることが判明した。これらの異常な高温は1~2時間という短時間で、局地的に起きたものであったが、ペルシャ湾や紅海周辺といった多くの場所では、他の研究で予測されているよりも早く、わずか数十年のうちに湿球温度で35℃の閾値を超える可能性があるとして対策を急ぐよう求めている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA)ニュース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 気温 | アメリカ海洋大気庁 | 熱波 | 湿度 | 高温 | シカゴ | 紅海 | ペルシャ湾 | 湿球温度 | 生存限界
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