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 国連気候変動枠組条約、自然を活用した解決策で回復力を高める重要性を紹介

発表日:2020.07.01


  国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、気候変動の影響に脆弱な地域社会を守ると同時に、きれいな水や食料など、人間の生活に欠かせない様々な生態学的利益を提供するとして、「生態系を活用した適応策(EbA)」の重要性を紹介した。国連環境計画(UNEP)によると、森林伐採の中止や生息地の回復といった気候変動に対するEbAは、8,000万人の雇用を創出し、10億人の人々を貧困から救い出すことができると想定されている。UNEPが世界で実施しているEbAの例として以下を紹介している。1)インド洋のセーシェル共和国は、水不足と洪水対策のために島の内陸部の湿地帯を修復した。また、湿地に水を貯めるために自然の擁壁を利用した。2)カンボジアでは、家庭菜園を通じ野菜生産を多様化し、また不規則な降雨による農業生産性の低下に対抗するため水を確保しつつ、気候に配慮した森林再生の方法を検討している。3)インドでは、洪水や浸食から生活を守るために失われたマングローブの復元を実施している。

情報源 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)ニュース
国・地域 国際機関
機関 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 気候変動 | 国連環境計画 | マングローブ | 森林伐採 | 森林再生 | 国連気候変動枠組条約 | 生態系を活用した適応策 | 生態学的利益 | 野菜生産
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