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 国連環境計画、焼畑の習慣を見直し大気汚染を削減する取り組みを紹介

発表日:2020.08.28


  国連環境計画(UNEP)によると、インドでは秋に北部全域の農家が、次の作物を栽培するために焼畑を実施することから大気汚染が深刻化している。首都デリーの大気汚染は世界保健機関(WHO)の安全基準の14倍にもなり、国土の大部分が宇宙からも見えるほどの濃霧に覆われる。インドだけでなく、世界中で毎年、広範な地域で焼畑が実施されることで、深刻な大気汚染が生じている。多くの農家は、焼畑が最も効果的で費用対効果の高い方法であると考えているが、実際には、焼畑は作物の成長を促進するどころか、保水力や土壌肥沃度を25~30%低下させるため、農家はそれを補うために高価な肥料や灌漑システムに投資しなければならない。また、燃焼によって生じるブラックカーボンは健康に悪影響を及ぼすだけでなく、降雨パターンに影響を与え、気象現象を悪化させる可能性がある。焼畑の習慣を変えるために、補助金の拠出や、農業廃棄物を資源に変える等、農家に焼畑に代わる方法を紹介する等が行われている。

情報源 国連環境計画(UNEP)ニュース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 大気環境 環境総合
キーワード 大気汚染 | 焼畑 | 国連環境計画 | 世界保健機関 | 肥料 | 農業廃棄物 | ブラックカーボン | 気象現象 | 土壌肥沃度 | 灌漑システム
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