アメリカ環境保護庁(EPA)は、蚊の駆除剤の保管に使われるフッ素樹脂容器から検出された「ペルフルオロアルキル酸およびポリフルオロアルキル酸(PFAS)」に関する新たな試験データを公開した。2020年9月に同PFAS汚染問題を初めて認識して以来、同庁は汚染源の調査に取り組んできた。2020年12月~2021年1月にかけて、駆除剤の保管・輸送に使用されるフッ素ガスコーティング容器(HDPE)を調査し、容器のフッ素化工程の化学反応によりPFASが形成され、それが駆除剤に溶出した可能性が高いことを確認した。同容器からは8種類のPFASが検出され、その濃度は20~50ppbと極めて少なかった。2021年1月13日、同庁は同容器に入った蚊の駆除剤の在庫を持つ州に対して、使用を中止し、最終的な処分が決定されるまで保管するよう要請した。また、殺虫剤メーカーは全製品の出荷を自主的に停止し、現在は非フッ素化容器を使用している。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA)ニュースリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | アメリカ環境保護庁 | 蚊 | 汚染源 | ペルフルオロアルキル酸 | ポリフルオロアルキル酸 | フッ素樹脂容器 | フッ素ガスコーティング容器 | PFAS汚染問題 | 駆除剤 | 非フッ素化容器 |
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