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 中国科学院、大気中のアンモニアを測定する新装置を開発

発表日:2021.08.13


  中国科学院(CAS)の科学者とその共同研究者らは、持ち運び可能で太陽電池を搭載した新たなアンモニア分析装置を開発した。過去数十年、農業活動によって大気中へのアンモニア(NH3)排出量が大幅に増加しており、深刻な環境問題や公衆衛生問題が引き起こされている。農業生態系からのNH3排出量を正確に定量化することは、地域・地球規模でのNH3の収支を把握するため、また大気汚染の抑制・緩和策を講じるために不可欠である。同分析装置は、渦共分散(EC)法に基づいて、NH3フラックスを測定するように設計されており、オープンパス方式を採用した量子カスケードレーザー吸収分光(QCLAS)技術に基づいており、時間、精度、安定性の面で優れた性能を持つ。開発関係者は同分析装置の野外実験を通じて、NH3フラックス観測におけるオープンパス設計の重要性が証明されたが、今後も改善の余地があると考えていると述べた。

情報源 中国科学院(CAS)ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 大気環境
キーワード 太陽電池 | 中国科学院 | 農業 | アンモニア | 環境問題 | アンモニア分析装置 | 公衆衛生問題 | 渦共分散 | 量子カスケードレーザー吸収分光
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