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 世界資源研究所、森林再生により水供給会社に多額の利益をもたらす事例を紹介

発表日:2021.10.07


  世界資源研究所(WRI)は、ブラジルのエスピリトサント州において、健全な流域を維持するための原生林などの自然、すなわちグリーンインフラが伴っていれば、より多くの利益が得られる可能性があるという、調査結果を紹介した。同州では過去10年間、深刻な干ばつに直面してきたが、荒廃した土地では大量の土砂が河川や貯水池に流れ込んでしまい、水処理のための化学製品の使用量が増え、貯水池の水を蓄えるスペースが減少する。河川や貯水池周辺の森林を再生することで土砂の流入を防ぎ、処理場での化学薬品やエネルギーの使用を節約し、貯水池のインフラへの影響を軽減できる。同州の水供給会社であるCesan社は、森林再生のパートナーとなり自然のインフラに投資することで、20年間で2,600万ドルの節約になる。今回の調査では、同州の主要な流域で劣化した森林を再生することにより、同社が従来のインフラだけを設置、使用した場合と比較して、50%以上の経済効果を得られることが明らかとなった。

情報源 世界資源研究所(WRI)ニュース
国・地域 その他
機関 世界資源研究所(WRI)
分野 自然環境
キーワード 水処理 | 世界資源研究所 | 干ばつ | インフラ | ブラジル | 原生林 | 貯水池 | グリーンインフラ | 化学製品 | エスピリトサント州
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