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 韓国国立生物資源研究所、49種の新種・249種の韓国未報告種を発見、地球温暖化の影響も明らかに

発表日:2010.02.10


  韓国国立生物資源研究所(NIBR)は、2009年6月~2010年4月にかけて、世界で未発見の新種49種と、韓国ではこれまで公式に報告されたことのない249種の生物種を発見したと発表した。新たに発見されたセリの仲間「Sium ternifolium」は、約500万年前に、日本のタニミツバ(Sium serra)が分かれたのと同じ祖先から分かれたと考えられている。この他、透明な前翅をもつスカシバガの仲間4種類、他の生物に寄生するカイアシ類の仲間5種類も今回、初めて見つけられた。また、これまで朝鮮半島では記録されたことのない生物種としては、海洋を浮遊するミミエボシの他、カスミカメムシの仲間5種類、12種類のガなどが発見された。済州島で見つけられた渦鞭毛藻の未報告種12種類のうち、2種類は亜熱帯地方でよく見られる種で、同島周辺の海洋生態環境が地球温暖化の影響を受けていることが実証された。NIBRでは、未発見種を探す取り組みを通じて、世界でも有数の生物学研究センターとなることを目指すという。

情報源 韓国国立生物資源研究所(NIBR) プレスリリース
国・地域 韓国
機関 韓国国立生物資源研究所(NIBR)
分野 自然環境
キーワード 地球温暖化 | 韓国国立生物資源研究所 | NIBR | 新種 | 海洋生態 | 済州島 | セリ | 朝鮮半島 | 亜熱帯
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