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 過去40年間で中国の2550の湖の色が変化

発表日:2023.05.09


  湖水の色は、生産性、水質、生態系の状態に関連しているため、気候と人間の活動が湖の環境に及ぼす影響は、水の色に反映されることがある。中国科学院南京地理与湖泊研究所の馬栄華教授のグループの曹志剛博士をリーダーとする研究者たちが1984年から2021年までに行った調査で、湖の色の空間的及び時間的な変化のパターンとそれらの気候や人間活動との関係が明らかになった。曹博士は「過去40年間、中国西部の青い湖はより青く、中国東部の緑黄色の湖はより緑色に変化した」と述べた。 中国西部の大半の湖の色は青色で、高い気温と降水量に関連して湖の拡大と水の透明度が向上することにより青色も強くなる。中国東部の湖の色は緑黄色であること多い。過去数十年間の風速の低下により、湖の濁りと関係する浮遊物の再懸濁が弱まった。また、湖の周りの森林や草地の拡大で流入する物質が減り、これらのプロセスで表面水中の堆積物が減少し、湖の色が緑色に変化した。

情報源 中国科学院(CAS)Newsroom
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 水・土壌環境
キーワード 生態系 | 水質 | 中国科学院 | 堆積物 | 生産性 | 中国東部 | 浮遊物 | 湖水の色 | 青い湖 | 濁り
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