環境活動家のルイス・ピューは、アメリカのハドソン川を泳いで下る途中で、白頭ワシを目撃。数十年前には白頭ワシが現れることはほぼ不可能に思われたが、1972年のDDT殺虫剤の禁止以来、白頭ワシは復活。ピューは、トルコンドル、ビーバー、ミサゴ、ヘビ、アメリカクロクマ、カミツキガメなども見た。
150年前、ハドソン川は生態系の中心で、回遊する魚の群れが大西洋から産卵地への通路としてこの川を利用し、他の種や漁業の繁栄に繋がった。20世紀には汚染、ダム建設、伐採、生息地の破壊で打撃を受け国内で最も汚染された川の1つとされた。しかし、過去50年間の浄化努力が成果を上げ、クリーンウォーター法や商業漁業の禁止、汚染物質ポリ塩化ビフェニル(PCBs)を含む泥をくみ上げる作業の開始などが河の復活に貢献した。しかし、温暖化した海洋温度による海面上昇など気候変動による影響、魚が産卵地にたどり着くのを妨げる古いダムの問題、外来種の影響など課題も残る。
情報源 | UNEP News, Stories & Speeches |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生態系 | 気候変動 | ポリ塩化ビフェニル | DDT | カミツキガメ | PCBs | ハクトウワシ | ハドソン川 | ビーバー | ミサゴ |
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