イギリス、「トチの実遊び」の木に巣食う外来侵入種の蛾を警戒

発表日:2010.06.10

外来侵入種の蛾の蔓延で、イギリスのセイヨウトチノキが枯死の危機にある。このままでは、イギリスの子供たちが好きな「トチの実遊び」が過去のものになるかもしれない。外来種の蛾、セイヨウトチノキハモグリムシは、2002年にイギリスに上陸してから急速に拡散し、その生息範囲は今やイギリス国土の半分にまで広がっている。この蛾の幼虫は、セイヨウトチノキの葉の内部に生息し、独特の食害痕を形成する。この蛾が直接に木を枯らすことはないが、被害を受けた葉は真夏に褐変して落葉するため、木が弱り、致死的な病気にかかりやすくなるとみられている。この蛾の天敵は幼虫に寄生する小さな蜂だが、蛾による木の食害と蜂による幼虫への攻撃には時間差があるとみられ、この侵入種の拡散と天敵昆虫の状況を監視するための大規模なプロジェクトがイギリス全土で行われている。研究者らは、学校や一般市民の協力を呼びかけており、幼虫による食害の通報や、被害を受けた葉を採集して蛾と天敵の蜂の羽化状況の観察を行うよう求めている。観察者が結果をウェブサイトに登録することで、最新の拡散状況がわかると期待されている。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 自然環境
キーワード 外来種/モニタリング/イギリス自然環境研究会議/NERC/市民参加/セイヨウトチノキ/枯死/天敵/セイヨウトチノキハモグリムシ
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