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 EU、土壌生物多様性の減少リスクを示した欧州土壌生物多様性マップを公表

発表日:2010.09.23


  欧州委員会共同研究センター(JRC)は、欧州における土壌生物多様性の減少リスクを初めて示した「欧州土壌生物多様性マップ」を公表した。土壌の生物多様性は、農業、水循環、炭素循環において重要な役割を占めており、地球上の生命にとって、また人間の経済活動にとって、必要不可欠な資源である。このマップは、欧州委員会が、国連の2010年国際生物多様性年に合わせて作成したもので、土壌生物多様性の保護に向けた意思決定に役立ててもらうことが狙いである。また、欧州委員会が2006年に初めて提案した「土壌枠組指令」の必要性に対する認識も高まると期待される。同マップは、ほぼ全てのEU加盟国をカバーし、土地利用の変化、生息地の破壊、乱開発、侵入種、土壌侵食、土壌汚染などの様々な圧力要因についてのリスク評価に従い、将来の減少リスクのランク付けがなされた。その結果、人口密集地域や農業の活発な地域でリスクレベルが最も高く、イギリス、ベネルクス諸国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)、北フランスの一部で特に高いことが分かった。またリスクだけでなく、土壌生物の紹介や、その生態系維持に果たす役割等についても触れている。

情報源 欧州連合(EU) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州連合(EU)
分野 水・土壌環境
キーワード 生物多様性 | 水循環 | EU | 土壌 | 農業 | マップ | 炭素循環 | リスク評価 | 土壌生物 | 土壌枠組指令
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