国際科学者チーム、エアロゾルの増加がアラビア海の熱帯低気圧を悪化させると報告

発表日:2011.11.28

南アジアで排出されるブラックカーボン、硫酸塩などのエアロゾルが、アラビア海の熱帯低気圧の発達を助長しているとの研究結果を、アメリカ・韓国の研究者らによる国際チームが発表した。エアロゾルは大気中の微粒子で、薪の燃焼やディーゼル車の走行など、人間活動により多く発生する。アラビア海は海水温が高く熱帯低気圧が発達しやすいが、通常は、大気中で風速や風向に大きな差が生じる「ウィンドシアー」と呼ばれる現象が各所に発生し、低気圧の発達を抑えている。しかし、研究チームによると、過去30年間に南アジアの大気汚染物質濃度が上昇したことで、アラビア海で日照による海水温上昇パターンが変化し、これが風パターンの変化とウィンドシアーの減少をもたらし、低気圧が発達しやすくなっているという。研究者らは実測とモデルを併用して、ウィンドシアー減少と、アラビア海上空の汚染物質層の成長の関係を実証。さらにウィンドシアー減少を低気圧発生数に結びつけた。各地域の気候はいずれも地球規模の条件に影響されるため、アラビア海の気候変化の知見は他の地域にも応用可能だという。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
大気環境
キーワード NOAA | エアロゾル | アメリカ海洋大気庁 | ブラックカーボン | 熱帯低気圧 | 硫酸塩 | 大気汚染物質 | アラビア海 | 南アジア | ウィンドシアー
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