アメリカエネルギー省(DOE)は、2011年版「クリティカル物質戦略」を発表した。この報告書は、クリーンエネルギー技術に不可欠な、レアアース等の重要物質(クリティカル物質)の供給や技術開発の問題を分析したもので、2010年の初版に続く第2版となる。同報告書によると、クリーンエネルギー技術において、短期的には供給リスクの高い物質を利用するものがあるが、そのリスクは中長期的に軽減されるという。ただし、ジスプロシウム等5種のレアアースに関しては、今後も供給問題が影響を及ぼすとの見解を示した。また、米国科学アカデミーの手法を用いて、重要な16元素について、クリーンエネルギーと供給リスクへの影響度(クリティカル度)評価も行っている。DOEは、この報告書が、重要物質について供給元の多様化、代替物質の開発、リサイクル・再利用を促進し、クリーンエネルギーへの移行を促すものとしている。DOEでは、2011年、初のクリティカル物質研究開発計画を策定し、2012年度の予算案には、クリティカル物質に重点を置いたエネルギー革新の拠点に対し2000万ドルの資金供与を盛り込んでいる。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | リサイクル | アメリカエネルギー省 | DOE | レアメタル | レアアース | クリーンエネルギー | 研究開発 | 代替物質 | クリティカル物質 | 供給リスク |
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