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 浜松ホトニクス(株)など、放射性物質の除染作業を効率化するガンマ線撮像用コンプトンカメラを製品化

発表日:2013.09.10


  浜松ホトニクス(株)と早稲田大学は、(独)科学技術振興機構(JST)先端計測分析技術・機器開発プログラムの一環として、高感度で実用的な角度分解能を併せ持ち、容易に携帯可能なガンマ線撮像用「コンプトンカメラ」の実用化に成功したと発表した。今回開発した製品は、コンプトン散乱の原理を利用してガンマ線飛来方向の分布を画像化し、放射性物質の除染に役立てるために開発したもので、重量を1.9kgと従来品の約4分の1にまで軽量化し、大幅な低価格化にも成功した。居住制限区域に相当する1時間当たり3.8から9.5μSv/h程度の環境下で、放射性物質の集積(ホットスポット)を数分程度で撮像できる。具体的には、実験室環境においてカメラ位置で5μSv/hの空間線量率を与えるセシウム137線源を10秒程度で画像化する計測感度を有している。当面は、福島県の除染が必要な自治体に限定して、2013年11月15日からモニター用として貸し出しを開始し、2014年2月より販売を開始するという。

情報源 浜松ホトニクス(株) プレスリリース
(独)科学技術振興機構(JST) プレスリリース
機関 浜松ホトニクス(株) (独)科学技術振興機構(JST) 早稲田大学
分野 健康・化学物質
キーワード 科学技術振興機構 | 早稲田大学 | JST | 浜松ホトニクス | カメラ | 放射性物質 | 除染 | 計測 | ガンマ線 | 画像化
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