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 岡山大、酸化グラフェンの大量合成に成功

発表日:2015.07.14


  岡山大学は、黒鉛から酸化グラフェンを世界最大のスケールと効率で合成する方法を開発したと発表した。酸化グラフェンは、電極、触媒、水浄化、放熱、樹脂補強材、潤滑剤などの用途が見込まれ、国内外で数多くの論文発表や特許取得がなされているが、酸化グラフェンを安全かつ大量に製造する技術がなく、実用化のための企業レベルでの検討(通常、数kg以上が必要)が進んでいない。同学では、特別電源所在県科学技術振興事業等の支援を受け、酸化グラフェンの実用化を視野にいれた大量合成法の開発を検討してきた。2013年には100gスケールでの合成を達成していたが、プロセスの煩雑性や危険性の回避が克服できておらず、それ以上のスケールアップが困難となっていた。今回、研究グループでは、必要最低限の酸化剤の利用、危険な中間体の生成の抑制、精製プロセスの最適化を実施し、500gを超えるスケールでの合成に成功した。この技術により、kgスケールでのサンプル供給が実現すれば、酸化グラフェンの実用化が一気に加速すると期待されるという。

情報源 岡山大学 プレスリリース
機関 岡山大学
分野 地球環境
キーワード 電極 | 触媒 | 黒鉛 | 岡山大学 | 酸化グラフェン | 酸化剤 | 合成法
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