産総研、ヒト細胞のRNA分解速度に着目した化学物質の有害性評価手法を開発

発表日:2016.12.26

産業技術総合研究所は、迅速に多くの検体を処理できる化学物質の有害性評価手法を開発したと発表した。化学物質の生体影響評価は動物試験により行われているが、コスト・スピード・倫理の点で課題がある。また、2013年に始まった欧州の化粧品規制では、動物試験に基づいて開発された製品の販売が全面的に禁止されたことなどもあり、動物試験に代わる新たな評価技術の開発が国際的に急務となっている。今回開発した手法は、ヒト細胞が有害性を感知すると細胞内でのRNA分解速度が遅くなる現象を基に、蛍光プローブを導入したヒト細胞内でのRNA分解速度を蛍光強度の変化から測定して、簡便で迅速に化学物質の有害性を評価するもの。環境中の化学物質の有害性評価や、生体影響情報を含む水質検査、シックハウス症候群に代表される住環境評価などへの貢献が期待されるという。

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