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 国環研など、大気中のエアロゾル成長に関与している気液界面の反応プロセスを解明

発表日:2017.04.07


  国立環境研究所および米国カリフォルニア工科大学の研究グループは、大気中のエアロゾル成長を促進する気液界面の反応プロセスを解明した。大気エアロゾルは、揮発性有機化合物(VOC)の光化学的反応を経て発生するが、その成長や変質の詳細メカニズムには未知な部分が多い。今回の研究は、大気エアロゾルの気液界面で生成し、エアロゾルの成長を促進するとされる「クリーギー中間体」の反応機構に着目したもの。これまで困難とされてきたクリーギー中間体の反応性を、VOCをマイクロジェットとして噴霧し、質量分析を行う手法を用いて検証した。その結果、クリーギー中間体は界面活性なカルボン酸と選択的に反応し、揮発性の低い化合物を生成することが明らかとなった。界面活性な反応相手が存在する環境下において、クリーギー中間体はさまざまな大気エアロゾルの粒子生成を促進していることが示唆され、大気エアロゾルの生成量の評価などにつながる成果であるという。

情報源 国立環境研究所 報道発表
機関 国立環境研究所
分野 大気環境
キーワード 国立環境研究所 | VOC | 揮発性有機化合物 | エアロゾル | 粒子状物質 | カリフォルニア工科大学 | 気液界面 | クリーギー中間体
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