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 東北大学、アスベスト廃棄物の高効率・高信頼性溶融無害化処理技術を確立

発表日:2009.06.08


  東北大学の多元物質科学研究所資源変換・再生研究センター 葛西研究室は、山形県の最上環境化学研究所、最上クリーンセンターと共同で、アスベスト廃棄物を高効率で安全に無害化するための溶融処理炉の汎用操業マニュアルを作成したと発表した。これにより、高度な分析装置等を保有しなくても、溶融炉のオペレータが、適正な廃棄物の混合割合等を現場で迅速かつ的確に判断可能になるという。また、同研究では、組成の偏析や変動を緩和しつつ、低温で安定した溶融処理を行なうため、アスベスト廃棄物と焼却灰の混合処理を提案。混合割合を迅速に調整し、施設周辺で安価に入手可能な山砂や粘土等の溶材を的確に添加することで、アスベスト廃棄物を1400℃以下の低温で溶融し、スムーズに流動する組成に誘導できることを実証した。今後は、最上環境化学研究所等と協力し、更なる高効率化を目指した操業マニュアルの精査と同技術の普及を図るという。

情報源 東北大学 プレスリリース
機関 東北大学
分野 ごみ・リサイクル
健康・化学物質
キーワード 焼却灰 | 東北大学 | アスベスト | 無害化 | 廃棄物 | 溶融 | マニュアル | 多元物質科学研究所 | 最上環境化学研究所 | 最上クリーンセンター
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