千葉県立中央博物館などの研究者、絶滅したと考えられていた種「オオスナモグリ」を発見

発表日:2019.06.10

千葉県立中央博物館、京都大学および高知大学などの研究者は、絶滅したと考えられてきた「オオスナモグリ」の現生標本を発見し、それらに基づきスナモグリ科の新属を提唱したと発表した。同研究グループは科学研究費助成事業「沿岸内在性十脚甲殻類の網羅的探索:環境DNAによるモニタリングに向けた基盤形成(研究期間:2016〜2019年)」の一環として、日本各地の干潟や砂浜に生息しているエビ・カニ類を調査している。手動で砂中の生き物を吸い上げる「ヤビーポンプ」を用いてサンプル採取を展開した結果、2箇所(静岡県沼津市、高知県土佐市)で未知のスナモグリを発見した。当初は、新属新種としての論文執筆・投稿を進めていたところ、審査段階において化石種との比較を試みるよう指摘を受け、オオスナモグリ”Neocallichirus” grandisのホロタイプ(Karasawa & Goda, 1996)を含む化石標本との比較を行った。その結果、現生標本と化石標本の大鉗脚の形態が酷似していることに加え、化石種の産出年代・分布域などが考慮され、未知のスナモグリは「オオスナモグリ」であると同定された。新たに得られた形態の情報に加え、分子系統解析も併せて行い、既知の属に該当しない種であることも明らかにされた。学名はLaticallichirus grandisとされた。

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