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 京大など、シデムシの母親が幼虫に食事のタイミング知らせるフェロモンを特定

発表日:2019.09.25


  京都大学、京都工芸繊維大学およびバイロイト大学の研究グループは、日本全国に分布する甲虫「ヨツボシモンシデムシ」の親が、幼虫に対して「餌乞い行動」を引き起こす物質を分泌している事を発見した。同種は、親が幼虫に対して口移しで給餌する虫として知られており、空腹になった幼虫は伸びあがって親の口元を脚で刺激する「餌乞い行動」をとる。同研究グループは、同種の子育て行動をビデオ観察し、母親が給餌を始める直前に、幼虫たちが一斉に餌乞い行動を起こすことを発見した。また、母親が何らかの合図を出しているか否か調査するために、餌乞いされていた母親と、されていない母親の給餌物に含まれる物質をガスクロマトグラフ質量分析法(GC-MS)で比較したところ、餌乞いされていた母親の給餌物に2-フェノキシエタノール(給餌フェロモン)が多く含まれていることを突き止めた。人工合成した給餌フェロモンであっても、幼虫は餌乞い行動を起こすという。

情報源 京都大学 研究成果
機関 京都大学 京都工芸繊維大学 バイロイト大学
分野 自然環境
キーワード 京都大学 | 甲虫 | 京都工芸繊維大学 | バイロイト大学 | フェロモン | ヨツボシモンシデムシ | 餌乞い行動 | ガスクロマトグラフ質量分析法 | 給餌フェロモン | GC-MS
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