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 東海大、水生昆虫の国内初記録に伴う一連の業績を紹介

発表日:2020.02.14


  東海大学の研究グループは、日本では生息が確認されていなかった水生昆虫の標準和名を提唱するとともに、図鑑の執筆内容に反映した。同研究グループは、2007年から沖縄県・西表島の水生生物調査や保全活動に取組んでおり、2013年9月に国内では未記録であったSpercheidae科の水生昆虫「Spercheus stangli」を発見した。同じ科の構成種の多くはオスの頭の両端が「鬼の角」のように突出しており、Spercheus stangliの背中(上翅)には「コブ」のようなふくらみがあることから、同大学の研究グループは標準和名をオニガムシ科(鞘翅目ガムシ上科)・オニガムシ属・コブオニガムシと命名し、2019年12月に調査研究成果を発表した(Kitano, T et al., Elytra(New series)9(2))。また、論文の第一筆者が編纂に携わった野外で使える水生昆虫の図鑑においても、今回の標準和名を用いて同種を紹介した。西表島に研究拠点(同大学・沖縄地域研究センター)を置き、学生と共に継続的な調査を行ってきたことが、動きが緩慢で、枯れた木の裏側に張りついていることが多い「コブオニガムシ」の発見につながったという。

情報源 東海大学 ニュース
機関 東海大学
分野 自然環境
環境総合
キーワード 保全活動 | 図鑑 | 東海大学 | 西表島 | 水生昆虫 | オニガムシ科 | オニガムシ属 | コブオニガムシ | 沖縄地域研究センター
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