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 龍谷大、ジュゴンの「環境DNA」を定量するPCRプライマーセットを開発

発表日:2020.02.19


  龍谷大学などの研究グループは、沖縄周辺海域で地域絶滅が危惧されている海棲哺乳類「ジュゴン(学名‎: Dugong dugon)」の環境DNAを定量するためのPCRプライマーセットを開発・検証したことを発表した。PCRプライマーセットは、特定のDNAのみを人工的に増幅させる反応を開始させるDNA断片。これまで、両生類、魚類、哺乳類など、さまざまな脊椎動物で作製され、環境DNA分析が行われてきた。今回、同研究グループは、インターネット上に登録されているジュゴンのDNA配列情報をもとに、ジュゴン由来の環境DNAだけが増幅されるようにプライマーセットを設計した。実際に、人工合成したDNA、水族館で飼育されているジュゴンの毛根・糞・飼育水で有効性が示された一方、近縁種(マナティ)の人工合成DNAは、増幅されないことも確認している。今後、沖縄周辺海域をはじめとしたジュゴン分布域の推定に応用され、ジュゴン保全の有効な手段となることが期待されるという。

情報源 龍谷大学 ニュースセンター
機関 龍谷大学 (一財)沖縄県環境科学センター (株)鳥羽水族館
分野 自然環境
キーワード 保全 | 龍谷大学 | 環境DNA | ジュゴン | 水族館 | 沖縄県環境科学センター | 沖縄周辺海域 | 地域絶滅 | 海棲哺乳類 | PCRプライマーセット
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