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 国環研など、霞ヶ浦・生態系サービスの経済評価にかかる成果を一挙に論文化

発表日:2020.11.10


  国立環境研究所と茨城県霞ケ浦環境科学センター、いであ(株)の共同研究チームは、霞ヶ浦の生態系サービスに関する経済評価をテーマとする一連の調査研究成果を論文化した(事例研究:3報、意見論文:2報)。同研究チームは、2018年10月に茨城県つくば市で開催された第17回世界湖沼会議をきっかけとして、霞ヶ浦が有する多様な生態系サービスの経済価値の評価に取り組んできた。今回の共同研究を通じて、生態系サービスの区分や評価指標項目が整理され、市場価格に置き換えることができない項目については、アンケート調査等により貨幣価値(支払意思額)に代替・利用できることが分かった。また、各指標の経年変化やその多寡をもたらす要因の分析も可能となり、霞ヶ浦・生態系サービスの経済的な価値は少なくとも年間1217億円と試算され、単位面積当たり換算した価値は世界の湖沼等のなかでも高い地位に在ることが明らかになった。国と地域の連携による先駆的な湖沼研究の成果であり、地域における保全活動の活発化にも役立つという。

情報源 国立環境研究所 新着情報
いであ(株) ニュースリリース
機関 国立環境研究所 茨城県霞ケ浦環境科学センター いであ(株) 
分野 自然環境
キーワード 国立環境研究所 | 霞ヶ浦 | 生態系サービス | 経済評価 | つくば市 | いであ | 茨城県霞ケ浦環境科学センター | 第17回世界湖沼会議 | 市場価格 | 支払意思額
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