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 北大など、「アカモズ」の個体数・分布域の縮小程度を解明

発表日:2020.11.24


  北海道大学、信州大学および東京大学の研究者は、絶滅が危惧される鳥類「アカモズ(Lanius cristatus superciliosus)」の日本国内における繁殖個体数と、過去100年間の繁殖分布域の縮小程度を明らかにした。この鳥は東アジアに広い地域に生息する種の亜種で、かつては北海道や本州などで広く分布していた。1990年代以降、個体数・繁殖分布域の減少が報告されるようになったが、生息状況は未解明であった。今回、繁殖情報が得られた、あるいは繁殖の可能性が疑われる地域(国内16地域)において、野外調査を行うと共に、既往研究から過去の分布域を解明した。その結果、繁殖つがい数は149つがい、個体数は332個体、国内の繁殖分布域は過去100年間で90.9%縮小したと推定された。この鳥の絶滅を回避するために、繁殖地の保全と減少要因の解明を進める必要があるという。

情報源 北海道大学 新着情報
東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部 研究成果
機関 北海道大学 信州大学 東京大学
分野 自然環境
キーワード 東京大学 | 北海道大学 | 鳥類 | 信州大学 | アカモズ | 繁殖個体数 | 繁殖分布域 | 野外調査
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