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 鳥羽水族館など、エビ・カニ寄生生物の新種を発見

発表日:2020.11.09


  鳥羽水族館と(株)水土舎の研究者は、エビ・カニの寄生生物「エビヤドリムシ」の新種を発見し、形態などから新属新種であると発表した。エビヤドリムシは、エビやカニの鰓腔や腹部などに寄生する生物で、世界では約600種、国内では約100種が報告されている。2017年6月、鳥羽水族館が定期的に行っている熊野灘の沖合底曳網採集(尾鷲沖、水深280m)で採集したエビ(ノコノハエビジャコ)の腹部にエビヤドリムシが付着していた。発見した同館の学芸員は、エビヤドリムシに詳しい(株)水土舎の研究者に標本を送って確認を依頼した。そして、これまでに分類学的記載がおこなわれていない未記載種であることが判明し、本種は他種と形態が大きく異なり、また、寄生する向きが特徴的(本種は腹面を宿主の腹面に向ける)なことから新属新種のPleonobopyrus kumanonadensisとして、エビが湯たんぽを抱えているように見えることに因んだ標準和名「エビノユタンポ」を付して発表されたという。

情報源 鳥羽水族館 新着情報
機関 鳥羽水族館 (株)水土舎
分野 自然環境
キーワード 新種 | 寄生 | 熊野灘 | 鳥羽水族館 | 底曳網 | 水土舎 | エビヤドリムシ | ノコノハエビジャコ | Pleonobopyrus kumanonadensis | エビノユタンポ
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