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 弘前大、りんごやさくら剪定枝で地域ならではの工芸品を試作

発表日:2021.04.09


  弘前大学は、りんご剪定枝を原料とする和紙で「ねぷた」を彩る工芸品(金魚ねぷた、灯籠など)を試作した。青森県では、りんご剪定枝が年間約15万程度発生しており、約7割は燃料利用されているものの、3割を占める細い枝は焼却処理されている(出典:青森県バイオマス活用推進計画)。同大学は弘前市と共に「ひろさき産学官連携フォーラム」を運営しており、2020年10月に「りんご/さくら和紙研究会」を設立した。地域の未利用資源活用、紙製品の活用(プラスチック使用の削減)などを念頭に置きつつ、2020年11月には、地元のりんご園で収集した剪定枝のチップ化・パルプ化、実際の和紙作製に取り組んだ。その後、和紙のサイズや厚さ、楮(こうぞ)の配合割合、白色度などの調製や引張強度などの検証なども行い、今回の各種工芸品試作に至っている。新たに(公財)むつ小川原地域・産業振興財団の支援を受けることが決まったことから、令和3年度は規模を拡大し、新たな紙製品や観光資源の開発などに取り組んでいくという。

情報源 弘前大学 プレスリリース(第2報)
弘前大学 プレスリリース(第1報)
機関 弘前大学
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 青森県 | 未利用資源 | ねぷた | ひろさき産学官連携フォーラム | りんご/さくら和紙研究会 | プラスチック使用削減 | 楮 | 白色度 | 引張強度 | むつ小川原地域・産業振興財団
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