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 石川県、ブナの開花状況をドローンで調査

発表日:2021.04.28


  石川県は、ツキノワグマの出没傾向をより早期に予測するため、ブナの豊凶予測調査として新たにドローンを活用した開花調査を実施した。同県には約1050頭のツキノワグマが生息するとされており(H28~H29の調査による)、クマの餌となるブナの実(ドングリ)が凶作であるとクマは人里に降りて餌を探すことがある。令和2年度には、同県において10件(15名)の人身被害が発生している。同県ではこれまでに、ブナの雄花落下数調査(6月)及び着果状況調査(8月)によりブナの豊凶予測を行い、クマ出没傾向の注意喚起に役立ててきた。今回、10か所(白山市、金沢市、小松市、加賀市)でドローンによる空撮を行い、1か所当たり10本から20本程度のブナの開花状況の調査を行った。全ての調査地点で、全体で開花した木が多く見られたため、現時点では「並作以上」と予測された。実の生育は、今後の天候(高温、少雨、多日照)により影響を受けることもあるため、順次、調査を実施し、引き続き注意喚起を徹底していくという。

情報源 石川県 記者発表資料(PDF)
機関 石川県
分野 自然環境
キーワード ツキノワグマ | 金沢市 | ブナ | ドローン | ドングリ | 白山市 | 人身被害 | 雄花落下数 | 着果状況 | 開花状況
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