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 沖縄美ら海水族館、天然記念物のヤモリ「クロイワトカゲモドキ」の繁殖に成功

発表日:2022.04.28


  沖縄美ら海水族館(運営:一般財団法人美ら海財団、国頭郡本部町)は、天然記念物である「クロイワトカゲモドキ(以下、「同亜種」)」の繁殖に世界で初めて成功した。同亜種は、日本では沖縄県本島とその周辺にのみ生息する原始的な地表性ヤモリの仲間。沖縄周辺諸島に5亜種、鹿児島県に近縁種が生息している。民家の石垣や生垣も隠れ家として利用しており、以前は非常に身近な生きものだったが、環境開発や違法採集、外来種の脅威等によって生息数が減少している。同亜種は夜行性で警戒心が強く、観察が困難なことから、繁殖に関する知見は、ほとんど得られていなかった。同館では、2019年度から同亜種の繁殖についての研究に着手。今回、同亜種の飼育・繁殖の為の研究として特別な許可を得て捕獲した個体を親として飼育下での交尾・産卵・孵化に世界で初めて成功した。同館では2022年4月29日より繁殖個体の展示を行うという。

情報源 沖縄美ら海水族館 お知らせ
機関 沖縄美ら海水族館
分野 自然環境
キーワード 繁殖 | 天然記念物 | クロイワトカゲモドキ | 展示 | 夜行性 | 沖縄美ら海水族館 | 本部町 | ヤモリ | 環境開発 | 違法採集
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