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 愛知・東浦町、継続するオニバスの保護活動 浮葉の大きさもデータ化

発表日:2023.07.19


  愛知県西部の知多半島の付けにある東浦町では、水生植物「オニバス(学名: Euryale ferox)」の保護活動が行われている。日本産オニバスは「レッドデータブックあいち2015」で絶滅危惧1.A類(ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種)、国のレッドデータブックでも絶滅危惧Ⅱ類とランク付けされるなど、全国的に自生地が激減し絶滅が危惧されている。愛知県では、以前は各地で野生種と栽培種の生存が確認されていたが、近年では減少傾向にある。東浦町では於大公園(東浦町緒川沙弥田2-1)による保全活動の成果もあり、2014年に飛山池でオニバスの生育を確認するなど保護活動の成果が見られている。本年も公園内の池(オニバス池:370平方メートル、外周75.6メートル)でオニバスが順調に生育している。6月末ごろから、紫色の花を咲かせている。見ごろは7月から8月くらいで、早朝花が開き午後には閉じてしまうとのこと。また、同町では、保護活動の記録を「データ編」としてホームページに公開している。オニバスの浮葉の大きさの計測結果を見ていると生育状況が分かりやすく、愛おしくなる。今後も東浦町は、於大公園内での生息域外保全や小学校等との連携により、オニバスの保全活動を進めていくという。

情報源 東浦町 絶滅危惧種「オニバス」の保護活動について(令和5年)
東浦町 オニバスの保護活動 データ編(令和5年)
機関 東浦町
分野 自然環境
キーワード 絶滅危惧種 | 保全活動 | 水生植物 | 開花 | 知多半島 | 東浦町 | オニバス | 於大公園 | オニバス池 | 浮葉
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