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 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク第25回政府間会合、ベトナム・ハノイで開催

発表日:2023.12.05


  環境省は、「東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)」の第25回政府間会合の成果を公表した(開催日:令和5年11月29日~30日、於:ベトナム・ハノイ)。東アジア地域における近年のめざましい経済成長等に起因して、酸性雨の原因となる大気汚染物質の排出量が増加し、その影響が深刻なものとなる懸念がある。EANETは、東アジア地域の酸性雨問題に関する地域協力体制の確立を目的として、日本のイニシアティブにより、2001年1月にから本格稼働し、現在は13カ国が参加している。今次会合では、日本主導で策定された、「EANETにおけるVOCsに関連する能力強化推進事業」、「低コストセンサー(LCS)を用いたハイブリッド大気監視ネットワーク(HAQMN)構築のための手法に関する研究」、「持続可能な窒素管理に関するセミナー」の3件を含む10件のプロジェクトが採択された。また、中期計画(2021-2025)の中間評価について議論が行われ、日本からは、EANETの活動スコープの対象外であるメタンやブラックカーボンなどの気候変動関連物質を次期中期計画(2026-2030)対象に含めることや、EANETの中核業務に能力強化を提案し、来年以降の次期中期計画策定に向けた議論の中で検討する共通理解を得たという。なお、2024年の次回政府間会合は、マレーシア主催により、クアラルンプールで開催される。

情報源 環境省 報道発表資料
〔参考〕東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)について(PDF)
機関 環境省
分野 大気環境
キーワード ベトナム | メタン | 窒素 | ブラックカーボン | EANET | 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク | VOCs | 低コストセンサー | HAQMN | 持続可能な窒素管理
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