(独)産業技術総合研究所は、レアアース(希土類)を含む蛍光体の混合物から、種類ごとに蛍光体を分離して再利用する技術を開発したと発表した。希土類を使用した高性能蛍光体は、高効率蛍光ランプなどの省エネ照明機器に使用されている。しかし近年、希土類の供給不安が顕在化しており、その使用量低減のため、蛍光体の再利用が課題となっている。今回開発した技術は、複数の蛍光体が含まれる水溶液を、汎用的な電磁石を用いた装置(高磁場勾配磁選機)に通すことで、磁化率の大きい蛍光体から順に、連続的に高純度で分離できる技術である。これにより、高効率照明に使用されるテルビウム(Tb)やユーロピウム(Eu)などの希土類を含む蛍光体の使用量低減に貢献できるという。同研究所では今後、装置の磁極構造を改善して蛍光体の分離効率を高めるとともに、ランプの製造工程などで発生する蛍光体混合物を対象に、実用化に最適な再利用プロセスを検討し、実用化を目指すという。
情報源 |
(独)産業技術総合研究所 プレスリリース
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機関 | (独)産業技術総合研究所 |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | 省エネルギー | レアアース | 産業技術総合研究所 | 再利用 | 高効率照明 | 蛍光灯 | 希土類 | 蛍光体 | 磁化率 | 電磁石 |
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