福岡県は、使用済み蛍光管からレアアースを回収・再資源化する共同プロジェクトを実施すると発表した。蛍光管には、イットリウム、ランタン、セリウム、テルビウム、ユーロピウムの5つのレアアースが蛍光粉として使用されている。福岡県リサイクル総合研究センターでは、産学官による研究会で事業化可能性の検討を行うとともに、(株)ジェイ・リライツ、九州大学平島教授と共同で、回収した蛍光粉のレアアースの濃度を上げる技術の研究に取り組んできた。また、三井金属鉱業(株)と日本イットリウム(株)は、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)からの委託事業により、蛍光粉からレアアースを抽出・精製する技術開発を進めてきた。今回の共同プロジェクトでは、同センターが全体調整、進捗管理などを行い、品質や価格設定の条件等を検討した上で、平成23年度中の事業化を目指す。市場規模は、九州で1年間に排出される使用済み蛍光管のすべてが回収されれば、レアアースの回収量は約57t、金額にすると約25億円と推定され、規模をさらに拡大することにより、輸入に大きく依存しているレアアース資源の安定確保に貢献できるという。
情報源 |
福岡県 記者発表資料(PDF)
九州大学 プレスリリース(PDF) |
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機関 | 福岡県 九州大学 福岡県リサイクル総合研究センター 三井金属鉱業(株) (株)ジェイ・リライツ |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | プロジェクト | 再資源化 | 九州大学 | レアアース | 回収 | 三井金属鉱業 | 福岡県 | 蛍光灯 | 福岡県リサイクル総合研究センター | ジェイ・リライツ |
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