近畿工業(株)は(独)産業技術総合研究所と共同で、使用済みハードディスクドライブ(HDD)から、ネオジム磁石を効率的に回収するリサイクル装置を開発した。ネオジムやジスプロシウムなどの希土類(レアアース)を含有するネオジム磁石は、HDD、モバイル機器から家電、ハイブリッド車、電気自動車など、大小さまざまなモーターなどに使用され、我が国のハイテク機器製造に欠かすことができない。一方、レアアースはこれまで輸入に強く依存してきたが、安定的な原料確保のため、有望な国内供給源として使用済み製品からのリサイクルを望む声が高まっている。今回開発した装置は、磁気センサーと位置センサーを組み合わせることにより、HDD内でネオジム磁石を含む部位(ボイスコイルモーター)の位置を非破壊で検知し、非磁性鋼製の打ち抜き刃により、HDDを脱磁することなく当該部位だけを選別できるというもの。同社では今後、2012年頃までに同装置を実用化する予定だという。
情報源 |
(独)産業技術総合研究所 プレスリリース
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機関 | (独)産業技術総合研究所 近畿工業(株) |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | リサイクル | レアアース | 産業技術総合研究所 | ハードディスク | ネオジム | ジスプロシウム | ネオジム磁石 | 希土類 | 近畿工業 |
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