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 （株）東芝、シンガポール公益事業庁と排水処理技術の開発に関する覚書を締結

  （株）東芝は、半導体工場などにおける排水処理技術の研究開発を加速するため、シンガポール公益事業庁（PUB）と、同技術の開発に関する覚書を締結した。シンガポール政府は、世界的に成長が見込まれている水ビジネスを戦略的な産業と位置付け、シンガポールを水・環境技術の研究・開発・応用の拠点とすることを目指して「ウォーター・ハブ」を設立し、国内外の入居企業に、研究・開発のための環境とビジネス拠点を提供している。一方、東芝は、2008年から排水中に存在する有害物質やレアメタルなどの有価物を回収できる吸着剤である「機能粉」という粉末を活用した産業用排水処理技術の開発を進めてきた。今回、同社は、PUBと「機能粉を活用した排水処理プロセスの開発」に関する覚書を締結し、ウォーター・ハブ内に自社の研究所を開設した。当面は、半導体などの電子デバイスの製造過程で使用されるフッ素を含む排水から、機能粉を活用してフッ素を分離するプロセス技術を開発する。同社では、今回の開発を機に水処理システムの技術開発を推進するとともに、同事業の海外展開を加速していくという。

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