(独)森林総合研究所、スギに花粉を作らなくさせる遺伝子の位置を特定―DNAによる無花粉スギ識別の道が拓ける―

発表日:2012.09.03

(独)森林総合研究所は、スギに花粉を作らなくさせる遺伝子(雄性不稔遺伝子)が、遺伝子地図のどの位置にあるかを明らかにしたと発表した。スギ花粉症は我が国の大きな社会問題の一つとされ、都市部に影響を及ぼす花粉発生源の特定、薬剤や森林管理による花粉抑制技術の開発、花粉の少ないスギ精英樹の選抜、無花粉スギを利用した新品種の作出等に取り組んできた。また、無花粉スギを効率的に生産するために、遺伝子組換え樹木の開発に必要な遺伝子の単離やその発現機構の解明、スギの花芽形成や雄花の発達に関連する遺伝子の発現を制御する技術など、多方面から研究・開発を進めてきた。今回、雄性不稔遺伝子の位置を特定し、この遺伝子のすぐ近くにあって目印として使用できるDNAマーカーを用いることで、解析に使用した交配家系では96%の精度で、花粉を作らないスギ(無花粉スギ)を識別することができた。これにより、花を咲かせるまでわからなかった無花粉スギの実生段階での識別の道が拓かれたという。

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