研究内容

夜間勤務従事者を対象とした侵入音レベルと中途覚醒発生率の関係(アクチメトリーの解析で

睡眠時間帯で見た侵入音レベル途中と覚醒発生率の関係の一例(アクチメトリーの解析で

アクチメトリーに使用する測定機器の例(左)。別の研究では臭いセンサー(右)と併用した。こちらは、高齢者のおむつ内にチューブを挿入して、失禁時刻を計測するために用いた。
- テーマ:
- 音と睡眠
- 概要:
- 最近の主な研究活動には、
(1)職域メンタルヘルス(質問紙や心拍変動など生理的指標を用いた職業性ストレスの調査研究や、(2)睡眠研究とリンクさせた夜勤・交替勤務の影響などの調査研究を行ってきました。現在は「うつ状態」の簡易問診票DSSを職域集団に適用した場合の基礎資料を収集し、スクリーニングに使うことの効用と限界を検討中です)、(2)睡眠と精神健康(一般住民や職場集団、特に交替勤務に従事する病院看護職の不眠・睡眠負債・眠気などについて、調査研究を行っています。(4)との接点として2005年度からは介護予防の一環として高齢者への快眠教室を試みています)、(3)自殺予防、(4)地域精神保健、(5)学校精神保健、(6)トラウマとストレス、(7)精神科看護(研究室での、あるいは学外との共同作業として、統合失調症を中心とする精神疾患をもつ患者の体力についての研究や、心理教育・予防教育に関する仕事に関わってきました) - キーワード:
- 音, 睡眠, 体動
- 学部体系:
- 人文社会科学系(心理学系), 医療・保健衛生系(医療・保健衛生系)
- 研究分野:
- 環境総合(環境アセスメント制度、住民参加、施設立地の合意形成)
研究室概要
- 大学・研究室名
- 大分県立看護科学大学 看護学科 精神看護学研究室
- 【研究室の特色・PR】
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看護系単科大学ですが、平成21年より大学院に健康科学研究科の開設が決まり、看護師ではない人も入学しやすい雰囲気になります。
- 【先生のプロフィール】
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- 氏名:
- 影山隆之
- 出身大学:
- 東京大学医学部保健学科
- 出身大学院:
- 東京大学大学院医学系研究科保健学専修課程
- 卒業研究のテーマと概要:
-
学部:コミュニティ精神保健
大学院:コミュニティ精神保健 - 職歴など:
- 1988〜98 国立環境研究所で騒音やストレスと健康について研究
1998〜 現大学 - 研究室HP:
- http://www.oita-nhs.ac.jp/about/laboratory/seishin
- 【所属学生の人数】
- 5人程度
- 【研究室連絡先】
-
大分県大分市廻栖野2944-9
097-586-4416
kageyama@oita-nhs.ac.jp
先生からのメッセージ
環境研究の目的はいろいろありますが、人間の健康や快適性に対する影響を研究する人が不足してきています。未知の影響について実験室内でメカニズムを調べる研究は、それでもまだ手がける人がいますが、実際に生活している人に即して曝露の実態や影響を調べようとすると、たくさんの人に長期の調査を行う必要があるので、できるだけ負担をかけない方法の工夫や、快く研究に協力していただくための「研究者の社会性・人柄」が大切になるので、根気強く取り組める人が少ないのです。
しかし、実験室研究だけで片付けられるほど人間(の生活)は単純ではありません。人間を単純化してとらえ済ませてしまう環境研究者ばかり増えたとしたら、恐ろしいことです。どのようなコースに進むとしても、人間の複雑さを侮らないでほしいと思います。
(2009年1月現在)
関連リンク
分野:環境総合
- 探究ノート
- 物質の成り立ちと変化
- 大学研究室紹介
- 環境総合分野を対象にしている研究室一覧
