九州大学は、天然ガス田に生息している「ヨウ化物イオン酸化細菌(以下「IOB」)」を用いて、金鉱石に含まれている金を可溶化すること(浸出)に成功したと発表した。「金」は、金鉱石の採掘、粉砕・野積された鉱石の浸出(リーチング)、浸出液の回収・濃縮・精錬という流れで生産されており、浸出には有害性の高いシアン化合物・水銀・王水などが使用されている。同大学の研究グループは、日本の天然ガス田には塩水にメタンが溶解した「かん水」が賦存し、そのなかにヨウ素(ヨウ化物イオン)とIOBが存在していることから、新たなバイオリーチング手法を着想した。かん水から分離した8種のIOB株にヨウ化物イオン等を与え、金鉱石粉末とともに30 ℃の環境下で培養した結果、鉱石中の金がジヨード金酸イオンとなって溶出することが確認され、金鉱石に含まれている金を全量浸出させる菌株や、5日間で全量浸出する菌株も見い出された。環境負荷が低い浸出方法の確立や、液体のまま浸出・回収する将来技術の開発につながる成果であるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 九州大学 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 九大、金の生産における「ヨウ化物イオン酸化細菌」の活用可能性を検証 |
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日付1 |
刊行日: 2019/03/20 |
要約 | 九州大学は、天然ガス田に生息している「ヨウ化物イオン酸化細菌(以下「IOB」)」を用いて、金鉱石に含まれている金を可溶化すること(浸出)に成功したと発表した。「金」は、金鉱石の採掘、粉砕・野積された鉱石の浸出(リーチング)、浸出液の回収・濃縮・精錬という流れで生産されており、浸出には有害性の高いシアン化合物・水銀・王水などが使用されている。同大学の研究グループは、日本の天然ガス田には塩水にメタンが溶解した「かん水」が賦存し、そのなかにヨウ素(ヨウ化物イオン)とIOBが存在していることから、新たなバイオリーチング手法を着想した。かん水から分離した8種のIOB株にヨウ化物イオン等を与え、金鉱石粉末とともに30 ℃の環境下で培養した結果、鉱石中の金がジヨード金酸イオンとなって溶出することが確認され、金鉱石に含まれている金を全量浸出させる菌株や、5日間で全量浸出する菌株も見い出された。環境負荷が低い浸出方法の確立や、液体のまま浸出・回収する将来技術の開発につながる成果であるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】九州大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】九州大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 環境総合 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | ジヨード金酸イオン、九州大学、金、ヨウ素、天然ガス田、ヨウ化物イオン酸化細菌、浸出、かん水、ヨウ化物イオン、バイオリーチング |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 102458 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2019/03/25 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=26606 |
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