北海道大学などの研究グループは、日本で繁殖する海鳥10種類の過去36年間の個体数変化を解析し、ウミネコなど広域分布種の保全の必要性を示した。世界における海鳥の個体数は長期的に減少し続けており、日本で繁殖する海鳥40種類のうち22種類が絶滅危惧種に選定されているが、個体数の長期的変化について詳しくわかっていなかった。同研究グループは、全国の繁殖地でのデータが蓄積されていた10種類を対象に、過去36年間の日本海鳥コロニーデータベース(1980-2015年)に、生物の個体数変化を記述する統計モデル(状態空間モデル)を適用した。その結果、対象種の長期個体数変化が明らかとなり、中でも1)絶滅危惧種のウミガラスは97%、エトピリカは87%減少していた。また、2)広域分布種のウミネコは72%、オオセグロカモメも65%減少したと推定された。一般的に、分布域が広く個体数が多い種類ほど、生態系の機能や安定性に与える影響が大きいと考えられており、今回の研究から、絶滅危惧種だけでなく、広域分布種の保全の在り方を議論する必要性が示されたという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 北海道大学 プレスリリース(研究発表) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 北大など、海鳥の個体数変化から保全の在り方を考える新たな知見を発表 |
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日付1 |
刊行日: 2019/09/05 |
要約 | 北海道大学などの研究グループは、日本で繁殖する海鳥10種類の過去36年間の個体数変化を解析し、ウミネコなど広域分布種の保全の必要性を示した。世界における海鳥の個体数は長期的に減少し続けており、日本で繁殖する海鳥40種類のうち22種類が絶滅危惧種に選定されているが、個体数の長期的変化について詳しくわかっていなかった。同研究グループは、全国の繁殖地でのデータが蓄積されていた10種類を対象に、過去36年間の日本海鳥コロニーデータベース(1980-2015年)に、生物の個体数変化を記述する統計モデル(状態空間モデル)を適用した。その結果、対象種の長期個体数変化が明らかとなり、中でも1)絶滅危惧種のウミガラスは97%、エトピリカは87%減少していた。また、2)広域分布種のウミネコは72%、オオセグロカモメも65%減少したと推定された。一般的に、分布域が広く個体数が多い種類ほど、生態系の機能や安定性に与える影響が大きいと考えられており、今回の研究から、絶滅危惧種だけでなく、広域分布種の保全の在り方を議論する必要性が示されたという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】北海道大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】北海道大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | エトピリカ、絶滅危惧種、北海道大学、ウミガラス、海鳥、個体数変化、ウミネコ、日本海鳥コロニーデータベース、統計モデル、状態空間モデル |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 103861 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2019/09/06 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=27699 |
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