京都大学と東京農業大学の研究グループは、ショウジョウバエを用いた種間比較解析手法を考案・試行し、炭水化物応答機構の解明につながる知見を得たと発表した。食性の幅の違いから、動物は広食性と狭食性の2種に区分される。これまで狭食性種の食性や、食物に含まれている毒への耐性に関する研究などは盛んであったが、栄養環境に対する「広食性種」の適応能力については未解明な点が多かった。同研究グループは、食性の異なるショウジョウバエ近縁種に着目し、各種の幼虫に栄養バランス(タンパク質と炭水化物の比率)が異なる餌を与え、蛹までの発生率の比較や、遺伝子発現および代謝産物の網羅的な解析などを行った。その結果、広食性種は餌の炭水化物比率に応じて、遺伝子発現や代謝を制御する機構が機能し、異なる栄養バランスに柔軟に適応できる一方、狭食性種ではこのような機構が機能せず、高炭水化物条件下では成長できないことが見出された。
情報源 |
【オンライン情報源1】 京都大学 研究成果 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 京大と東京農大、動物の栄養適応能力の解明に資する種間比較アプローチの成果を発表 |
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日付1 |
刊行日: 2019/09/11 |
要約 | 京都大学と東京農業大学の研究グループは、ショウジョウバエを用いた種間比較解析手法を考案・試行し、炭水化物応答機構の解明につながる知見を得たと発表した。食性の幅の違いから、動物は広食性と狭食性の2種に区分される。これまで狭食性種の食性や、食物に含まれている毒への耐性に関する研究などは盛んであったが、栄養環境に対する「広食性種」の適応能力については未解明な点が多かった。同研究グループは、食性の異なるショウジョウバエ近縁種に着目し、各種の幼虫に栄養バランス(タンパク質と炭水化物の比率)が異なる餌を与え、蛹までの発生率の比較や、遺伝子発現および代謝産物の網羅的な解析などを行った。その結果、広食性種は餌の炭水化物比率に応じて、遺伝子発現や代謝を制御する機構が機能し、異なる栄養バランスに柔軟に適応できる一方、狭食性種ではこのような機構が機能せず、高炭水化物条件下では成長できないことが見出された。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】東京農業大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京農業大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 遺伝子発現、京都大学、適応、東京農業大学、ショウジョウバエ、炭水化物応答機構、狭食性種、広食性種、適応能力、栄養バランス |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 103929 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2019/09/12 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=27745 |
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