神戸大など、糖代謝を改変した大腸菌で有用物質を増産する技術を開発

神戸大学と理化学研究所の研究グループは、糖代謝を改変した大腸菌を用いて、ナイロンの前駆体となるムコン酸などを生産する技術を構築したと発表した。微生物を活用して、バイオマスに由来する糖から燃料やバイオプラスチック、医薬品原料などを生産する技術の確立が希求されている。しかし、微生物が関与するプロセスの開発においては、糖が増殖に偏って利用されてしまうことや、増殖を抑制する手段を講じることで微生物の活性が低下し、糖が変換されなくなるといったことがしばしば問題となっている。こうしたジレンマの解決に向けて、同研究グループは、リグノセルロース系バイオマスなどからも得られるグルコースを有用物質の生産に、キシロースを増殖・維持に使い分ける「代謝デザイン」を行い、それを大腸菌に施した。改変した大腸菌にムコン酸生産経路を導入した結果、対グルコース収率0.31(g/g-glucose)という成果が得られ、この代謝デザインはムコン酸以外の有用物質の生産性向上に役立つことが示されたという。

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