国立環境研究所は、湖や川の放射性セシウム(137Cs)が魚に移行しやすくなる要因を評価し、淡水魚の137Cs濃度を高い精度で予測できる見通しが立ったと発表した。福島第一原発の事故以降、福島県では農林水産物のモニタリングが行われており、基準値(一般食品:100 Bq/kg)を超える一部地域の淡水魚等は出荷・採捕が制限されている。同研究所は、淡水魚の137Cs濃度の検査値が魚種によって異なり、地域や個体間にばらつきが見られることが、出荷制限解除の判断を遅らせている原因ととらえ、福島県で行われている環境省の水生生物モニタリングのデータを用いて、魚の特性やさまざまな環境要因が淡水魚の137Cs移行係数(魚の137Cs濃度÷水の137Cs濃度)に与える影響を評価した。その結果、湖では魚の「食性」が、川では食性よりも「水質」が137Csの蓄積に大きく関係していることが見出され、生息環境によって137Cs移行係数を決める要因が異なっていることが明らかになった。湖と川に分けてモデルを準備することで、移行係数のばらつきを抑え、予測の高精度化が期待できるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立環境研究所 新着情報 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 国環研、淡水魚のセシウム濃度予測の高精度化につながる新知見を発表 |
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日付1 |
刊行日: 2020/02/28 |
要約 | 国立環境研究所は、湖や川の放射性セシウム(137Cs)が魚に移行しやすくなる要因を評価し、淡水魚の137Cs濃度を高い精度で予測できる見通しが立ったと発表した。福島第一原発の事故以降、福島県では農林水産物のモニタリングが行われており、基準値(一般食品:100 Bq/kg)を超える一部地域の淡水魚等は出荷・採捕が制限されている。同研究所は、淡水魚の137Cs濃度の検査値が魚種によって異なり、地域や個体間にばらつきが見られることが、出荷制限解除の判断を遅らせている原因ととらえ、福島県で行われている環境省の水生生物モニタリングのデータを用いて、魚の特性やさまざまな環境要因が淡水魚の137Cs移行係数(魚の137Cs濃度÷水の137Cs濃度)に与える影響を評価した。その結果、湖では魚の「食性」が、川では食性よりも「水質」が137Csの蓄積に大きく関係していることが見出され、生息環境によって137Cs移行係数を決める要因が異なっていることが明らかになった。湖と川に分けてモデルを準備することで、移行係数のばらつきを抑え、予測の高精度化が期待できるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
自然環境 健康・化学物質 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 移行係数、モニタリング、国立環境研究所、水質、淡水魚、放射性セシウム、食性、セシウム137、出荷制限、水生生物モニタリング |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 105575 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/03/05 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=28974 |
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