国立環境研究所は、植生の「呼吸速度」を推定する新たな関係式を見出し、植生による呼吸速度は世界全体で年間約64ギガトン(炭素換算)であると見積もった。陸域生態系は地球上のCO2循環に大きな役割を果たしており、植生(植物の集団)の光合成活性などを野外調査や人工衛星による観測によりグローバルに把握する取組が進められている。一方、植生の呼吸に伴うCO2放出は実測やモデル推定が難しく、これまでCO2の動態と収支の定量的な評価における不確実要因となっていた。同研究所は、植物の個体サイズと代謝の関係において「スケーリング則」が成り立ち、個体サイズは植生の密度に影響を受けるという仮定の下で、世界のさまざまな植生に関する143件の文献データを集成、分析した。その結果、植生のバイオマス重量と、単位重量あたりの呼吸速度を、べき乗の数式で表せることが示唆された(R2=0.666)。また、この関係式を用いることで、世界全体の植生の「年間呼吸速度」を算出し、それらの分布状況を地図上に再現することに成功した。
情報源 |
【オンライン情報源1】 国立環境研究所 新着情報 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 国環研、グローバルに適用可能な植生の「呼吸速度」推定手法を開発 |
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日付1 |
刊行日: 2020/03/31 |
要約 | 国立環境研究所は、植生の「呼吸速度」を推定する新たな関係式を見出し、植生による呼吸速度は世界全体で年間約64ギガトン(炭素換算)であると見積もった。陸域生態系は地球上のCO2循環に大きな役割を果たしており、植生(植物の集団)の光合成活性などを野外調査や人工衛星による観測によりグローバルに把握する取組が進められている。一方、植生の呼吸に伴うCO2放出は実測やモデル推定が難しく、これまでCO2の動態と収支の定量的な評価における不確実要因となっていた。同研究所は、植物の個体サイズと代謝の関係において「スケーリング則」が成り立ち、個体サイズは植生の密度に影響を受けるという仮定の下で、世界のさまざまな植生に関する143件の文献データを集成、分析した。その結果、植生のバイオマス重量と、単位重量あたりの呼吸速度を、べき乗の数式で表せることが示唆された(R2=0.666)。また、この関係式を用いることで、世界全体の植生の「年間呼吸速度」を算出し、それらの分布状況を地図上に再現することに成功した。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】国立環境研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】国立環境研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | バイオマス、関係式、陸域生態系、CO2循環、光合成活性、スケーリング則、年間呼吸速度 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 105752 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/04/02 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=29160 |
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