東京大学は、サンゴ骨格に刻まれた年輪から海洋の人為変動を読み解くことに成功した。サンゴは骨格に年輪を刻みながら成長するため、年輪に沿って化学分析を行うことで月単位・年単位の海洋環境を復元することができる。太平洋の島国「ツバル」で採取したハマサンゴ骨格試料を用いて13項目におよぶ化学・生物分析を行った結果、骨格の最上部に「黒色バンド」が認められ、赤褐色-灰青色-黒色のグラデーションを呈することや、11月から翌年3月頃にかけて西風の雨季に混入したものであることが明らかになった。黒色部は鉄を多く含んでおり、グラデーションは鉄の酸化還元状態を反映していることや、有機物と嫌気性バクテリアの遺伝子断片を含んでいることも分かったことから、同地のサンゴ礁生態系において嫌気性バクテリアの硫酸還元による無酸素状態が1990年代から季節的に発生し、枝サンゴの斃死(へいし)などにつながったことが示された。生活排水による富栄養化と廃棄物汚染などに関する新しい環境指標として「黒色バンド」を活用できるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 東京大学 ARTICLES |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 東大、サンゴ骨格の黒色バンドで人為的な環境変動を復元 |
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日付1 |
刊行日: 2020/05/25 |
要約 | 東京大学は、サンゴ骨格に刻まれた年輪から海洋の人為変動を読み解くことに成功した。サンゴは骨格に年輪を刻みながら成長するため、年輪に沿って化学分析を行うことで月単位・年単位の海洋環境を復元することができる。太平洋の島国「ツバル」で採取したハマサンゴ骨格試料を用いて13項目におよぶ化学・生物分析を行った結果、骨格の最上部に「黒色バンド」が認められ、赤褐色-灰青色-黒色のグラデーションを呈することや、11月から翌年3月頃にかけて西風の雨季に混入したものであることが明らかになった。黒色部は鉄を多く含んでおり、グラデーションは鉄の酸化還元状態を反映していることや、有機物と嫌気性バクテリアの遺伝子断片を含んでいることも分かったことから、同地のサンゴ礁生態系において嫌気性バクテリアの硫酸還元による無酸素状態が1990年代から季節的に発生し、枝サンゴの斃死(へいし)などにつながったことが示された。生活排水による富栄養化と廃棄物汚染などに関する新しい環境指標として「黒色バンド」を活用できるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】東京大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】東京大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】笹川平和財団海洋政策研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】笹川平和財団海洋政策研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 |
水・土壌環境 自然環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 廃棄物汚染、生態系、生活排水、環境指標、富栄養化、サンゴ、ツバル、ハマサンゴ、嫌気性バクテリア、無酸素状態 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 106092 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/06/01 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=29494 |
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