筑波大学は、中国水産科学研究院などとの国際共同研究チームにより、海水のpH低下に伴う単細胞藻類の運動性の低下について研究成果を紹介した。同研究チームは、2100年に大気中のCO2濃度が1000ppm超(現在約400ppm)・海水のpHは7.8(現在pH8.1)となるとの予測があることから、海洋酸性化を模した条件で単細胞藻類(海産、汽水産、淡水産)を飼育し、影響を調べた。海産(ミクログレナ属)を5年間培養したところ、高濃度のCO2環境下で飼育した個体は運動性が低下した。また、遊泳に必要な器官である鞭毛の脱離が促進されることも見出された。この傾向は汽水産、淡水産でも見られた。遺伝子の解析により、鞭毛の形成や運動調節に関わる遺伝子の発現の低下、鞭毛を脱離させる遺伝子の発現が増加することも確認された。単細胞藻類は、海洋生態において重要な役割をはたしていることから、海洋酸性化に起因する新たな問題提起につながったという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 筑波大学 注目の研究 |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 筑波大など、海水のpH低下に伴う単細胞藻類の運動性低下を証明 |
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日付1 |
刊行日: 2020/06/10 |
要約 | 筑波大学は、中国水産科学研究院などとの国際共同研究チームにより、海水のpH低下に伴う単細胞藻類の運動性の低下について研究成果を紹介した。同研究チームは、2100年に大気中のCO2濃度が1000ppm超(現在約400ppm)・海水のpHは7.8(現在pH8.1)となるとの予測があることから、海洋酸性化を模した条件で単細胞藻類(海産、汽水産、淡水産)を飼育し、影響を調べた。海産(ミクログレナ属)を5年間培養したところ、高濃度のCO2環境下で飼育した個体は運動性が低下した。また、遊泳に必要な器官である鞭毛の脱離が促進されることも見出された。この傾向は汽水産、淡水産でも見られた。遺伝子の解析により、鞭毛の形成や運動調節に関わる遺伝子の発現の低下、鞭毛を脱離させる遺伝子の発現が増加することも確認された。単細胞藻類は、海洋生態において重要な役割をはたしていることから、海洋酸性化に起因する新たな問題提起につながったという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】筑波大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】筑波大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】中国水産科学研究院 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】中国水産科学研究院 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 鞭毛、中国、海洋酸性化、海洋生態、国際共同研究、遺伝子解析、pH低下、単細胞藻類、運動性、ミクログレナ属 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 106195 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2020/06/15 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=29597 |
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